農家の収入

みかん農家の日常

「お米が高いわあ・・・💦」

2024年ころお米が高騰し、毎日のようにテレビでお米が高いと値段が伝えられていました。

所謂、「令和の米騒動」です。

消費者、主婦の立場からすると、「お米が高い」「野菜が高い」と私も思ってしまいます。

生産者の立場からすると、「少しでも高く買ってほしい」と・・・

消費者の方からすると、購入代金がそのまま農家の収入になると思われていると思います。

実際に消費者が支払った金額のすべてが農家の収入になるわけではありません。

販売方法によって、農家に入る金額は大きく変わります。

私たちが実際に経験している販売方法を例に、農家に入るお金がどのように決まるのかを私が知る限りではありますがお話ししたいと思います。

農家の収入の仕組み

私たちがミカンを販売する方法は何通りかあります。同じ金額でミカンが売れても、その販売方法によって農家に入る金額は変わってきます。

1 共同販売

2年前まで当園は、この共同販売のみでした。残念ながら、まだこの共同販売が主です。

共同販売は生産者ごとではなく、産地全体のミカンとして販売されます。

農家 → 農協 → 市場 → スーパー等 → 消費者

このように何件もの仲買い業者を経てお客様の手元にミカンを届けます。

市場での取引では、入荷量、他産地の出荷状況、需要など、さまざまな条件によって取引価格が決まります。

また、ミカンには品格があります。農家が農協に出荷する際に、レギュラーサイズ、大玉、小玉に分け、更に 精品、可品、格外、加工に分けて出荷します。

もちろん品格によって単価は異なります。その品格によって、中央市場、地方市場に送られます。市場に送るということは、そこで配送料が発生します。この配送料は、市場と取引した単価には含まれていません。

配送料どころか農協職員などの人件費、広告費等何も含まれていません。これらの経費は、出荷したミカンの販売代金から差し引かれ、最終的に農家の手取りとなる金額が決まります。

更に共同の選果場に設置してある、糖度や酸を計る何十億もする機械の償還も農家の負担なんです。国の補助もありますが、到底補助で賄える金額ではありません。

足りない分は、販売したミカンの品格ごとに、1キロに対して〇円で換算されミカン代から差し引かれます。

これら全ての経費が、農協から農家にミカン代として振り込まれるときに差し引かれるのです。

更に大変なのが、振り込まれたミカン代が全額農家の収入にならないことです。そこから栽培にかかった肥料代、消毒代、人件費等支払わなくてはならないのです。

生産量の少ない農家の手取りは僅かになってしまいます。この流れを経ると、農家の手取りは3分の1程度になってしまいます。物価高の現在、3分の1取れたら良い方かもしれません。

友人<br>
友人

作ったら作っただけ赤字になる。いっそ辞めた方がいいのかも・・・😿

友人
友人

国がもっと農家を守らないとダメやと思う

と農家の友人たちは言っています。

唯一、共同販売の良いところは、最低単価を保証してくれるところです。

2 個人販売

農協を通さず、個人で販売する方法です。個人販売には何通りか方法があります。

① 地方市場に出荷する

 農家 → 市場 → スーパー等 → 消費者

個人的に近隣の市場にミカンを持ち込んで売ってもらう。市場に手数料は支払いますが、それ以外の配送料や人件費、機械の償還代などを支払う必要がありません。

ただし、仲買人が単価を決めるので安定していません。単価の保証もありません。「農協よりも単価が低くても、差し引かれる金額を考えたら市場に持って行く方が良い。」と言う農家も増えています。

市場から支払われた代金から、栽培にかかった経費を支払います。

② 個人的に販売する

農家 → 消費者  もしくは、 農家 → インターネットの産直サイト → 消費者

生産者が単価を決めることができます。産直サイトを利用している場合は、サイトに手数料を支払いますが、自身で単価が決めれるので安定しています。

個人的には販売先が確保できるのであれば、個人的に販売するのがベストだと思います。

まとめ

当園も2年前から個人販売を始めました。産直サイトを利用して販売していますが、正直、まだまだ全量を個人で販売することができず、共同販売が主です。

共同販売、個人販売どちらが良いのか、人によって言うことは様々です。

個人的には、尋常ではない暑さの中一生懸命作ったミカンは自分で売りたい。お客様からの声も聴きたいと思って、販路の確保に試行錯誤しています。

いつの日か、農家の苦労が報われる日が来ると信じて頑張っています。

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