「菜の花が咲き始めました。春の訪れです。」「一面黄色できれいです。」などといった感想をもたれる人が多いなか、

今年もかあ…😿
とため息が出てしまいます。

ここは昨年苗木を植えたばかりの畑です。日当たりが良いのでご覧の通り、一面菜の花が咲いています。草刈りだと根っこが残ってしまい、またそこから花が咲き、種が落ち、来年も菜の花畑になってしまいます。できるだけ抜きたいのですが・・・💦
菜の花が与えるデメリット
愛媛県には四国中央市の翠波高原、伊予市の犬寄峠の黄色い丘、大洲市の畑の前河川敷広場、今治市の大角海浜公園など菜の花畑として観光地になっている所もたくさんあります。
では、なぜミカン畑に咲いた菜の花は抜くべきなのか、どんな影響を与えるのか考えてみたいと思います。
1 ミカンの木と栄養と水分を取り合ってしまう
菜の花はアブラナ科の植物です。成長が早く、繁殖力が強いため写真のようにミカンの木を覆ってしまいます。
菜の花が咲くころはミカンの花も咲くころで、新芽を出す重要な時期です。土壌の栄養や水分を菜の花が奪うことによりミカンの成長を妨げます。
2 害虫の温床になりかねない
菜の花はミカンの大敵であるアブラムシやコナガなどの害虫が好む植物です。この害虫が菜の花からミカンの木に移動してきて、新芽や新梢に影響を及ぼします。葉が縮れたり反り返ったりと奇形葉になったりします。時には樹勢を弱らせたりすることもあります。
3 菜の花を放置すると背丈ほど大きくなり、農作業がしにくくなります。
4 農薬散布がしにくく、薬剤がミカンの木に届きにくくなります。
菜の花が与えるメリット
1 菜の花が生えていることにより、畑の乾燥を防ぎます。これは菜の花に限らず、草が生えていることで地表の乾燥を防ぐという意味です。
メリット以上にデメリットの方が多い菜の花です。ミカン畑の菜の花は全て取り除きます。
園地改良の取り組み
1 土地改良剤「サンライム」を撒きました。
サンライムとは、カキ殻を原料とした天然の有機石灰です。サンライムを撒くことで有機物が有用な菌などの微生物の餌となることで、微生物の活性が高まり、土壌を柔らかく改善してくれます。
また、酸性の土壌を中和してカルシウムとミネラルを供給し、土壌を柔らかくすることにより通気性や水はけを良くし、土壌を健康な状態に保ちます。作物の増収や品質向上につながります。
さらに微生物による分解や発酵などで地力が高まった土壌は、病害虫の発生が少なく農薬の散布を減らすことが出来ます。
使用量の目安は、10アールあたり100~200㎏です。畑の前面に散布します。
家庭菜園などにも重宝される肥料です。
2 ピートモスを撒きました。

ピートモスとは・・水苔類などが湿地に堆積し腐植化した泥炭を原料とする、軽量で通気性・保水性に優れた有機質土壌改良材です。
ガーデニングなどにも重宝されています。
当園は近年、出来る限り除草剤を使用しないように努めていますが、農家によっては除草剤に頼っているところもあります。草生栽培って知ってますか?
除草剤を頻繁に使用している園地の土壌はサラサラになります。
除草剤によって土壌がサラサラになってしまう理由
・雑草を枯らすことにより、土壌中の根がなくなる
・雑草がなくなると、微生物のエサとなる有機物が供給されなくなる
・更に除草剤により土壌が酸性化し、微生物が死滅、減少する
ピートモスは高価なため、全面に撒くことはできませんが、少しずつでもミカンにとって環境の良い土地になるように試みています。



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